年に2回のボードゲーム祭り、「ゲームマーケット2017秋」に、
今回も参加してきました(`・ω・´)
「秋」というにはやや寒い時期になってしまいましたが、
今回から2日開催ということで、会場の確保が大変だったと思われます
2日に分けて・・・ということでしたが、
大手〜中堅のブースは2日とも出展していたため、
たいていの方は1日目がメインで、2日目はまったりだったのではないかと
(朝の雰囲気からするとたぶんそうかな・・・と)
私も1日目は一人で行って、欲しいものをほぼ回収し、
2日目は友人とだらだら見てまわり、
気になるものを押さえた、という感じで...φ(・ω・`)
今回も前回同様、東7ホールでの開催だったため、
待機は外だったのですが・・・
・・・遮るものがない海風って冷たいですよね(((((( ;゚Д゚)))))
で、肝心の戦利品ですが、1日目はこんな感じです
2日目に比べると多いとはいえ、前回ほどではないはずです
これを書きながら整理するので、多くない「はず」のレベルですが(´-ω-)
なお、今回は1日目で2本、2日目で1本、合計3本の記事でまとめる予定です
今回の記事が3本中の1本目ですね
文絵のために(2500円)
http://one-draw.jp/ff/top.html
今回の「超」問題作です
たったこれだけのカードで、「ループものADV」、
要は「しゅ○げ」の「オ○リン」の気分を味わえるという、恐ろしいゲームです
ゲームデザインがあのカナイセイジという時点で、
迷わず購入を決めましたが、予想以上の完成度でびっくりです(lll゚Д゚)
箱を開けると、放送されたカードと裏が黒いスリーブが入っており、
「問答無用でまずカードをスリーブに入れろ」と指示があります
カードの表にはキャラの名前と絵に、簡単な説明テキストがある程度で、
裏側にカードの効果が書かれているのですが、
その効果がスリーブで隠されてしまうため、最初は何が何だかわからないわけです
ゲームをプレイ中、一度でもそのカードを使用すると、
スリーブから取り出して裏返す・・・つまり効果が見えるようになるのですが、
最初数回はひたすらカードの効果を確認する作業になります
(この時点で数回の「ループ」が発生しているわけです)
一度でもカードがオープンになると、
カードを裏返さず、そのままプレイできるので、
ループを繰り返すたびにどんどん情報が増えていくことになります
で、カードの中には「END」と書かれたものがあり、
そこに書かれた条件を満たすと、
付属の「エンディング冊子」を開くことを許されます
つまり、カードをプレイして、いろいろな条件=フラグを満たすと、
マルチなエンディングに到達する・・・というわけでして、
この時点でも完全にADVそのものですΣ(゚Д゚;≡;゚д゚)
しかしですね・・・問題はここからです
簡単なENDはプレイに慣れればすぐ到達できますが、
カードの意味がわかってくると、「あ、このENDは難しい」ってのがわかってきます
そうなると、難しいEND条件を満たすため、
いろいろなカード効果を駆使して試行錯誤することになるのですが、
このあたりで、カードの効果とキャラの設定が密接に絡んでいることがわかってきます
(具体例を出したいのですが・・・このゲームについては絶対にダメです)
カードの効果はカードゲームらしい、ある意味とても無機質な内容なのですが、
それでも説明書のキャラ説明を見つつ、効果を紐解いていくと、
関連性が「見えてくる」のが恐ろしいのです
おそらく、この時点であなたはつぶやくでしょう
「カナイセイジは天才か・・・」(´-ω-)
そして、あからさまにやばめなカードが存在し、
その効果を発動させる条件があまりにも難しいため、
「たぶんそれが真EDにつながるのだろう」と推測できるようになります
このカードがまさに(しゅ○げ)における「シュタインズゲート」であり、
このカードを「行使する」、つまり表にしてテキストを確認するだけでも、
かなりの回数のプレイ=ループが必要になるでしょう
そして、このカードを表にしたとき・・・
そこに書かれた無機質なテキストを見たとき、
ここまでたどり着くほどにループを繰り返したあなたは、おそらく気づくのです
この物語の真相、真EDへの到達がまさに「奇跡」であること、
なにより、制作者が「最も美しい終わり方」を要求していること・・・
そしてあなたは叫ぶのです
「カナイセイジは天才か!!!」(((((( ;゚Д゚)))))
細かいことが書けないことが本当にもどかしいのですが、
たった12枚×2セットのカードをプレイしていくだけで、
ここまでドラマチックな展開になるとか、全く予測できないと思います
それほどまでに、緻密な計算によって成り立ったカードゲームであり、
2人プレイではありますが、実際は「カードをプレイする人が2人」であって、
みんなでプレイを見ていても全く飽きません
ループものでありながら、ループ=試行錯誤自体が面白く、
もどかしく、早く先を読みたくなる・・・
実に恐ろしいゲームですΣ(゚Д゚;≡;゚д゚)
残念ながら、私(たち)がたどり着いたのは、
先ほどのカードのテキストまでであり、
真EDの条件がやっと見えた・・・という段階です
絶望的に遠いゴールではありますが、
それでも私たちはループ=プレイを繰り返すのです
・・・すべては、文絵のために(`・ω・´)
しかもこのゲーム、あと2本シナリオが付属しており、
数枚のカードを入れ替えるだけで、全く別のシナリオを遊ぶことができます
一つは殺された文絵の犯人を捜すもので、
文絵は犯人を知っており、武雄が犯人を推測し、
「何らかの対処」を行うことでEDに到達します
しかし、その組み合わせだけでもかなり分岐があるんですよね・・・
メインシナリオよりは多少楽かもしれませんが、
だからといって決して単純ではありません(lll゚Д゚)
もう一本はわりとライトなシナリオで、
異動させられそうになった部活の顧問を救うため、
二人で奔走する・・・というお話です
こちらも一度プレイしてみたのですが、メインシナリオとは別な意味で、
かなり複雑なフラグ立てをしていかないとクリアできず、
同じ「12枚×2」でよくもまあこれだけ変わるものだな・・・とΣ(゚Д゚;≡;゚д゚)
とにかく、間違いなく「カードゲーム」でありながら、
明らかに「ループものADV」でもあるという、
全く説明できないこのゲーム、ぜひお試しください
たぶん、脳内に「スカイクラッドの観測者」が流れますΣ(・ω・ノ)ノ
アクアリウム・デザイナー(2000円)
毎回、特徴的なデザインのゲームをリリースしており、
前回は狐さんのイラストに釣られてつい買ってしまったこちらのゲームですが、
今回も動物ものだったので買ってしまいました(`・ω・´)
正方形のカードをくっつけて並べていくことで、
動物の展示コーナーを広げていき、
そこに多くの動物がいれば高得点になる・・・というゲームです
ただ、同じカードが一つもなく、
別な人に欲しいカードを取られてしまうリスクもあるため、
そこが駆け引きポイントになってきます
一人プレイルールも用意されてますし、
なにより絵がかわいらしいので、おすすめです(`・ω・´) b
タイムボム(特別価格1800円)
http://www.arclight.co.jp/ag/index.php?page=products&code=SG-0013
そもそも、このゲーム、元々このようなゲームだったのですが・・・
・・・有名デザイナーさん*1によって新しく絵をおこし、
ルールが追加された商業版でございます
正体秘匿型のゲームで、爆弾を解除したい側と、
爆破したい側にわかれて、駆け引きをしていくゲームです
ポイントは、「自分の持っているカードについて話せる」ことで、
例えば「自分のところには爆弾が2個ある」とか、
「爆発カードがあるから手を出さない方がいい」とか、他のプレイヤーに話せます
もちろん、爆破したい側はここで嘘をつくわけです
本当は爆弾なんて持ってないのに「ここに2個ある」(結果的に時間が無駄になる)とか、
実は即死カードが混じっているのに黙っているとか・・・(lll゚Д゚)
ただし、「どこに該当のカードがあるか?」は本人にもわかりません
自由なタイミングで、伏せてある自分のカードを確認することはできますが、
その後シャッフルしてから並べないといけないので、伝えられるのは「枚数」だけなのです
そんな感じで順に爆弾を探して解除を繰り返しながら、
陣営ごとに勝利条件を満たすために戦っていきます
慣れてきたら(おそらく商業版のみの概念の?)「スパイ」も追加できます
スパイの目的は「4ラウンドの間ゲームが終わらないこと」であり、
状況を引っかき回し、情報を盗む時間を作るのが目的です
(「シークレットムーン」でいうところの「盗賊」ですね)
こうなると、単純に「敵か味方か?」にならなくなるので、
相当難しくなると思いますΣ(゚Д゚;≡;゚д゚)
このように、複雑な駆け引きが存在するゲームではあるのですが、
あくまでプレイする側が選ぶのは「どの導線を切るか?」だけなので、
プレイに詰まる、ということはないはずです
カードのイラストもポップな感じですし、
お子様でも楽しめると思います(`・ω・´)
(実際、入場待機中にお子様が「これをやりたい」といってましたし・・・)
ちなみに、このゲームにもなぜか「エンディングカード」が存在し、
その陣営が勝利するまで見てはいけないことになっています
こういうの、流行なんでしょうか・・・?
キツネと葡萄(2000円)
今回の狐さん枠・その1ですΣ(・ω・ノ)ノ
タイトル通り、イソップ童話の「すっぱい葡萄」を題材にしたゲームです
手札を「甘い」か「すっぱい」か「キツネ」かと宣言しながら場に出し、
それがどっちなのかを他の人が予測する・・・というゲームです
甘いブドウは手元に引き取りたいが、すっぱいブドウは押しつけたいので、
そのあたりの駆け引きがポイントになります
カードの枚数は決まっているので、そこが鍵になるでしょう
キュウビズム(3000円)
今回の狐さん枠・その2です
お値段が高かったので、かなり悩んだのですが、
イラスト集的な感覚で購入しました
実際、カードリストを見ていただければわかりますが、
かなり多様な狐さんのイラストがたくさんで、とてもいい感じです(*゚∀゚)=3
(いなり寿司狐さんはかなり意表をつかれました・・・)
しかも、カード自体もエンボス加工により(?)、
凹凸のある高級感のある仕上がりになっており、
コマのもふもふ感もあわせ、まあこのお値段でも仕方ないかな・・・と
ゲームとしては、カードに書かれた尻尾を組み合わせて尻尾コマを集めていき、
九尾を集めきったら勝利というゲームです
狐スキーの方ならぜひ一度お試しを(´・ω・)っ
今回のまとめ(総額:11300円)
今回は1日目の半分でしたが、すでに1万円超えですか・・・(lll゚Д゚)
最近はゲームの質がどんどん上がっていて、
一本あたりの単価も2000円が相場になっているので、
そんなに買ってないつもりでも、どうしても多くなってしまうようです
とはいえ、今までは「今買わないともう買えないないかも」と思って、
つい買ってしまうようなことが多かったのが、
2日開催になったことで「いったん明日に回そう」と冷静になれるのはいいことですね
・・・まあ、1日しか出店してないブースだと、
つい買ってしまいますが・・・(´-ω-)
次回は1日目の残り半分を紹介していく予定です
そう遠くないうちに公開できればと思いますので、よろしくお願いします
*1: 「326」だけでわかる方もいれば、「元19の〜」とつければわかる方もいるでしょう