あるネットゲーマーの日常

プレイしているネットゲームの話題を中心にまったりと

あくまで「ゲーム屋さん」

思えば、私と任天堂の関わりは、ファミコンより前、
「トランプを買うこと」を趣味にしていた時期からです

今となっては何がキーになったのかわかりませんが、
物心ついた頃の私は、なぜかトランプに異様な執着を持っており、
お小遣いをもらってはおもちゃ屋でトランプを買う、というのを繰り返しておりました

その執着がそのまま現在のカードゲーム好きにつながっていると今気づきましたが、
ともかく当時のトランプで最高級品は「任天堂」のものでした*1

デジタルゲーム機という意味で最初に接触したのは、
若い人がきっと知らないであろう「ゲームウォッチ」でしたが、
ともかくずっと昔から「任天堂」と関わりをもっていたわけです

でも、「任天堂の中の人」については、正直あまり興味なかったのです
そりゃ宮本さんくらいは知ってましたが、
「名前を知っている人」は多くても、「顔を知っている人」はほとんどいませんでした

にもかかわらず、「岩田さん」はなぜかよく知っています
動画配信等、表に立つことが多かったこともありますが、
やはり「岩田さん個人」に興味があったのが大きいのです

私がトップクラスで「筋がよい人」と思っている糸井重里氏と、
いろいろな対談をしているのを見たりとか、
社長が訊く」シリーズとか、とにかくその考え方がすばらしいと思ってました

ずっと昔から、私は「任天堂はおもちゃ屋さんであり、
そこがぶれない限り売り上げとかどうでもいい」と言ってきましたが、
まさにそれを体現していたのが岩田さんだったと思っているわけです

たしかに、企業としてお金を稼ぐことは重要なミッションです
しかし、本来「商売」とは「人と人との取引」です
「人の顔」を見失った業界は衰退していくだけです*2 *3

「ゲーム屋さん」は「ゲームで喜んでもらうこと」が第一義であって欲しいのです
少なくとも、「モン○トのマネーを別事業に投資」とか言ってほしくないのです
「マリオの収益を次のマリオ」に回してほしいのです

そこには合理性とは別の、タイトルに対する「愛」が無ければ無理です

私がGほーさんをなんだかんだで評価しているのは、
あの会社があくまで「ゲーム屋さん」だからです

でなければ、とっくにROは切られてます
たいした利益も見込めないのに、ちゃんと広告で存在をアピールするのは、
「まだ続けるつもりがある」という一つの意思表示でしょう

そんなGほーさんだから、任天堂もマリオの提携先と認めたのだと思います
古いROプレイヤーの方*4には理解できないかもしれませんが、
今のGほーさんはそういう会社だと、少なくとも私は評価しています

たしかに、PS4のような「すごいゲーム」の方が売れているのかもしれません
でも、多くのボードゲームがそうであるように、
ゲームは本質的に「子供の遊び」であってほしいとも思うのです

それは「きれい事」かもしれませんが、
その「きれい事」を託していたのが任天堂という会社であり、
それを率いていたのが岩田さんであった、そういうことです

nlab.itmedia.co.jp

経営者としても、なによりエンジニアとしてもすばらしい方でした

心よりご冥福をお祈りいたします



<おまけ>

この文章だけできれいに終われないのが私のいまいちなところですが・・・

今度の土曜、18日の21時からは「鯖煮会 2015/07 in Mimir」でございます

netgamer.hateblo.jp

よろしくお願いします(`・ω・´)ノ

*1: 某宇宙戦艦に乗っている女子高生が「京都の花札会社」と(出版当時)揶揄していましたが、それが本質だと思うのですよ、いい意味で

*2: わかりやすい例:ソーシャルゲー

*3: 逆に、企業も「人」によって構成されていると、客の側が忘れてしまっているケースが、特に最近は多い気もします

*4: というよりは、過去に固執して変化を認めない方